タバコ と PM2.5
- 産業医
昨日は産業医研修会に行ってきました。
いろいろと演題がありましたが、今回特に印象的だったのは禁煙の話でした。
講師は村松弘康先生という禁煙の世界では有名な先生です。
喫煙は身体に悪いということはもちろんの事ですが、PM2.5での比較がとてもショッ
キングでした。
北京のPM2.5の濃度は約350
これを基準に考えてみると、
日本の喫煙可能な飲食店は370
居酒屋は700
だそうです。
なんと居酒屋でタバコを吸っている人が沢山いると北京にいるよりも身体に悪い、
すなわち発ガンするリスクが高い、ということです。
普通のファミレスにいても北京と同じ位のPM2.5の濃度にさらされている、とい
うのにはビックリしました。
室内(飲食店を含む)を禁煙にしていないのは先進国の中では日本くらいだそう
です。お隣の韓国も既に飲食店では禁煙になっているそうで、これもビックリ。
居酒屋で働いている人は大変です、という話でした。
もう一つ、車の中の喫煙の話がありました。
車内で喫煙をした場合、PM2.5は3000となるそうです。
運転席の窓を全開にしても殆ど効果は無く、助手席の窓を開けても効果は上がら
ず、後部座席の窓も全開にしてやっと北京並みになるそうです。
この中に小さい子供がいたら大変です。
英国等では、子供を載せている場合はタバコは吸ってはいけないという法律まで
できているそうです。