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あなたはどのタイプ?乾杯の前に知っておきたい「お酒と体質」の話

健康的に楽しくお酒と付き合う秘訣

健康的に楽しくお酒と付き合う秘訣

〜 上田診療所院長 上田晃のブログ 〜

こんにちは!上田診療所院長の上田です。今回のブログは、皆さんの身近な「お酒」について、健康的に楽しく付き合うための秘訣をお話ししたいと思います。ついつい飲みすぎちゃうあなたも、あんまり飲めないあなたも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

乾杯している様子

🍶 あなたはどのタイプ?乾杯の前に知っておきたい「お酒と体質」の話

「お酒に強い・弱い」って、よく言いますよね。実はこれ、私たちの体のアルコール分解能力に関係しているんです。

お酒を飲むと、体の中ではアルコールがまず「アセトアルデヒド」という物質に変わります。このアセトアルデヒドが、実は二日酔いの原因になったり、顔が赤くなったりする、ちょっと厄介なやつなんです。さらに、この物質は発がん性があることも知られています。体にとっては早く分解してほしい物質なんですね。

このアセトアルデヒドを分解して無害な「酢酸」にしてくれるのが、ALDH2(アルデヒド脱水素酵素)という酵素です。このALDH2の働き具合は、人によって生まれつき違うんです。

A型(活性型):ALDH2がバリバリ働くタイプ。アルコールもアセトアルデヒドも素早く分解できるので、お酒に強いと感じるかもしれません。
B型〜E型(低活性・不活性型):ALDH2の働きが弱い、またはほとんどないタイプ。アセトアルデヒドが体に残りやすいので、少量のお酒でも顔が赤くなったり、気分が悪くなったりしやすいんです。特にE型はALDH2が全く働かないため、お酒は飲めない体質です。

ご自身の体質を知ることは、健康的なお酒との付き合い方を考える第一歩になりますよ!

さまざまなお酒が並んだ画像

⚠️ ちょっと待った!飲みすぎが招く健康リスクと「適量」の目安

「お酒は百薬の長」なんて言葉もありますが、残念ながら健康に良い影響ばかりではありません。楽しいはずのお酒も、飲みすぎると私たちの体に様々な負担をかけてしまいます。

先ほどお話ししたアセトアルデヒドの影響はもちろんのこと、長期的に飲みすぎると、高血圧や糖尿病、脂質異常症、脂肪肝といった生活習慣病のリスクが高まります。

さらに、がんのリスクを高めたり、脳の萎縮につながったり、うつ病のリスクが上がる可能性も指摘されています。

では、どれくらいが「適量」なのでしょうか?一般的に、純アルコール量で男性は1日20g、女性は10gが目安とされています。

具体的には…

  • ビール(中瓶1本:500ml):約20g
  • 日本酒(1合:180ml):約22g
  • ワイン(グラス1杯:120ml):約12g
  • 焼酎(お湯割り1杯:100ml):約20g(25度の場合)
  • ウイスキー(シングル1杯:60ml):約14g(40度の場合)

あくまで目安ですので、ご自身の体質や体調に合わせて無理なく楽しむことが大切です。特に女性はアルコール分解能力が男性よりも低い傾向があるため、より少ない量を心がけましょう。

趣味を楽しんでいる人の画像

🎉 健康的に楽しく!今日からできる「減酒」のススメ

「お酒はやめられない!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はちょっとした工夫で、お酒との付き合い方を健康的でより豊かなものにできます。これが「減酒」という考え方です。

「減酒」って聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、こんな良いことがあるんですよ!

  • ぐっすり眠れるように:睡眠の質が向上し、朝スッキリ目覚められます。
  • 血圧や体重の改善:生活習慣病の予防・改善につながります。
  • お肌の調子が整う:若々しい印象に!
  • 気分が前向きに:メンタルヘルスも良好に。
  • お財布にも優しい:節約にもなりますね!

さあ、今日からできる「減酒」の工夫をいくつかご紹介します!

  • 飲酒記録をつけてみよう:いつ、何を、どれくらい飲んだか記録すると、自分の飲酒習慣が見えてきます。
  • 「休肝日」をしっかり設ける:週に2日以上は飲まない日を作りましょう。
  • 飲む時間を決める:夜遅くまでの深酒を避けるだけでも違います。
  • ノンアルコール飲料を活用:ノンアルコールビールや炭酸水などを試してみてはいかがでしょうか。
  • 「今日は飲まない!」と誰かに宣言:家族や友人に伝えると、モチベーションアップにつながります。
  • 飲酒以外の楽しみを見つける:趣味や運動など、お酒なしでも楽しめることを見つけると良いですね。
  • ストレスとの上手な付き合い方:ストレスでお酒に手が伸びる場合は、ストレス解消法を見直してみましょう。

これらの工夫を試すだけでも、きっと体調の変化を感じられるはずです。

もし「なかなか減らせないな」「これでいいのかな?」と心配になったら、一人で悩まずにぜひ当クリニックにご相談ください。飲酒量が多すぎるかな、と感じている方へのサポートも行っていますので、お気軽にお声がけくださいね。

私たちと一緒に、楽しく健康的なお酒との付き合い方を見つけていきましょう!

【院長からのメッセージ】

お酒は私たちの生活に彩りを与えてくれる素敵なものです。しかし、知らず知らずのうちに健康を害してしまうこともあります。ご自身の体質を知り、適切な量を心がけることで、より長く、健康に、そして楽しくお酒と付き合えるようになります。

私たちは、皆さんの健康を心からサポートしたいと考えています。どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

上田診療所 院長 上田晃
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