
🍶 あなたはどのタイプ?乾杯の前に知っておきたい「お酒と体質」の話
「お酒に強い・弱い」って、よく言いますよね。実はこれ、私たちの体のアルコール分解能力に関係しているんです。
お酒を飲むと、体の中ではアルコールがまず「アセトアルデヒド」という物質に変わります。このアセトアルデヒドが、実は二日酔いの原因になったり、顔が赤くなったりする、ちょっと厄介なやつなんです。さらに、この物質は発がん性があることも知られています。体にとっては早く分解してほしい物質なんですね。
このアセトアルデヒドを分解して無害な「酢酸」にしてくれるのが、ALDH2(アルデヒド脱水素酵素)という酵素です。このALDH2の働き具合は、人によって生まれつき違うんです。
ご自身の体質を知ることは、健康的なお酒との付き合い方を考える第一歩になりますよ!

⚠️ ちょっと待った!飲みすぎが招く健康リスクと「適量」の目安
「お酒は百薬の長」なんて言葉もありますが、残念ながら健康に良い影響ばかりではありません。楽しいはずのお酒も、飲みすぎると私たちの体に様々な負担をかけてしまいます。
先ほどお話ししたアセトアルデヒドの影響はもちろんのこと、長期的に飲みすぎると、高血圧や糖尿病、脂質異常症、脂肪肝といった生活習慣病のリスクが高まります。
さらに、がんのリスクを高めたり、脳の萎縮につながったり、うつ病のリスクが上がる可能性も指摘されています。
では、どれくらいが「適量」なのでしょうか?一般的に、純アルコール量で男性は1日20g、女性は10gが目安とされています。
具体的には…
- ビール(中瓶1本:500ml):約20g
- 日本酒(1合:180ml):約22g
- ワイン(グラス1杯:120ml):約12g
- 焼酎(お湯割り1杯:100ml):約20g(25度の場合)
- ウイスキー(シングル1杯:60ml):約14g(40度の場合)
あくまで目安ですので、ご自身の体質や体調に合わせて無理なく楽しむことが大切です。特に女性はアルコール分解能力が男性よりも低い傾向があるため、より少ない量を心がけましょう。

🎉 健康的に楽しく!今日からできる「減酒」のススメ
「お酒はやめられない!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はちょっとした工夫で、お酒との付き合い方を健康的でより豊かなものにできます。これが「減酒」という考え方です。
「減酒」って聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、こんな良いことがあるんですよ!
- ぐっすり眠れるように:睡眠の質が向上し、朝スッキリ目覚められます。
- 血圧や体重の改善:生活習慣病の予防・改善につながります。
- お肌の調子が整う:若々しい印象に!
- 気分が前向きに:メンタルヘルスも良好に。
- お財布にも優しい:節約にもなりますね!
さあ、今日からできる「減酒」の工夫をいくつかご紹介します!
- 飲酒記録をつけてみよう:いつ、何を、どれくらい飲んだか記録すると、自分の飲酒習慣が見えてきます。
- 「休肝日」をしっかり設ける:週に2日以上は飲まない日を作りましょう。
- 飲む時間を決める:夜遅くまでの深酒を避けるだけでも違います。
- ノンアルコール飲料を活用:ノンアルコールビールや炭酸水などを試してみてはいかがでしょうか。
- 「今日は飲まない!」と誰かに宣言:家族や友人に伝えると、モチベーションアップにつながります。
- 飲酒以外の楽しみを見つける:趣味や運動など、お酒なしでも楽しめることを見つけると良いですね。
- ストレスとの上手な付き合い方:ストレスでお酒に手が伸びる場合は、ストレス解消法を見直してみましょう。
これらの工夫を試すだけでも、きっと体調の変化を感じられるはずです。
もし「なかなか減らせないな」「これでいいのかな?」と心配になったら、一人で悩まずにぜひ当クリニックにご相談ください。飲酒量が多すぎるかな、と感じている方へのサポートも行っていますので、お気軽にお声がけくださいね。
私たちと一緒に、楽しく健康的なお酒との付き合い方を見つけていきましょう!
【院長からのメッセージ】
お酒は私たちの生活に彩りを与えてくれる素敵なものです。しかし、知らず知らずのうちに健康を害してしまうこともあります。ご自身の体質を知り、適切な量を心がけることで、より長く、健康に、そして楽しくお酒と付き合えるようになります。
私たちは、皆さんの健康を心からサポートしたいと考えています。どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
