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糖尿病診断基準 改定!!

糖尿病の診断基準が11年ぶりに改定となりました。
要点は

・従来の血糖値による診断基準は堅持(基準値はそのまま)。
・診断基準にHbA1cを取り入れる。
 *ただし、HbA1cの反復検査では確定診断には至らない。
・HbA1cのカットオフ値は6.1%(JDS値)。
・HbA1c(JDS値)のNGSP相当値への移行(JDS値+0.4%=NGSP相当値)

実は、このHbA1c、日本と海外とでは基準が異なっているのです。日本だけ、日本に基準を使っているのですが、これが問題になっているようです。
 (日本の値(JDS値)は国際的な値(NGSP値)より約0.4%低い)
HbA1cの検査の標準化が国際的に統一されていなかったのがこの標準化が国際的に進んだことを受けて、2010年1月には米国糖尿病学会(ADA)もHbA1cを3つの血糖指標と並列におく診断基準を提唱しています。

今回の改訂では、HbA1cはNGSP値に統一し、HbA1c6.5%(NGSP値、JDS値では6.1%)以上を糖尿病の診断基準としたようです。
今度の学会で承認を得て、2010年7月1日から実施される予定です。

いろいろと分かりにくいところがありますが、HbA1cの診断への評価が高まったということでしょう。
従来、HbA1cは補助的診断基準として用いられてきましたが単独で「糖尿病型」と診断でき、より上位の診断基準として取り入れられています。
(従来は血糖値が糖尿病型を示し、かつHbA1c6.5%以上の場合、糖尿病と診断)

ただ、HbA1cはいろいろな病気をベースに持っている場合は見かけ上、低い値になることがあるということがありますので、注意がひつようです。
○溶血性貧血
○肝疾患
○透析
○大出血
○輸血
○慢性マラリア
○異常ヘモグロビン症
○その他

したがって、今回の診断基準ではHbA1c6.1%以上であれば糖尿病型としますが、血糖値でも糖尿病型が証明されなければ、「糖尿病」と確定診断することはできないというわけです。結局HbA1c6.1%以上で糖尿病型、血糖を測定して、糖尿病と診断となるようです。2回以上HbA1cが6.1以上でも糖尿病と診断することはせず。同時に血糖を測定して、慎重を期すということになったようです。

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