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糖尿病の薬 DPP-4阻害薬

DPP-4阻害薬

日本では2009年から使われるようになりました。
インクレチン関連薬とも言われています。

インクレチンとは

インスリン(血糖を下げるホルモン)の分泌を促し、グルカゴン(血糖を上げるホルモン)の分泌を抑えるホルモンです。

●作用

インクレチンはDPP-4と言う酵素によってすぐに分解されてしまうので作用時間がとても短いです。このDPP-4を阻害できればインスリンを有効に使えるわけです。

血糖が高くなるとより強く作用し、血糖が正常のときの作用は弱いです。従って、血糖値に応じた作用が期待できます。DPP-4阻害薬はインクレチンの分解を抑え血糖の上昇を抑えます。血糖に応じて作用するので単独では低血糖を起こしにくいとされています。

●注意事項

1日1回内服するものが多く、食前、食後いずれでも大丈夫です。毎回決められた時間に内服をしてください。
腎機能障害のある方は服用量の調節が必要になります。また、他の糖尿病の薬(SU剤やインスリン)と併用すると重症低血糖で意識障害を起こすこともあるので注意して下さい。特に高齢の方、腎機能が悪い方は要注意です。副作用は少ない薬です。まれに腸閉塞や膵炎、皮膚の病気なをを起こすことが報告されています。

●代表的な薬

ジャヌビア、グラクティブ、トラゼンタ、テネリア、マリゼブ、ザファテック、エクメット配合錠、イニシンク配合錠、カナリア配合錠などがあります。

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