日本禁煙学会
- 産業医
日本禁煙学会に参加してきました。
昨日のシンポジウム「職場の受動喫煙防止対策 ~禁煙化の企業メリット~」
の 座長を務めさせて頂きました。
2時間弱のシンポジウムで3人の方に講演をして頂き、その後ディスカッションになります。
野村総研産業医の村田先生
グローバルダイニング執行役員の山下さん
アクロクエストテクノロジー シニアマネージャーの鈴木さん
飲食産業での全面禁煙を話してくださった山下さんからは、飲食店で禁煙に取りくみ成功したこと。
IT関連の一般企業の鈴木さんからは全面禁煙をどのように誘導したか、その成果は?
野村総研での禁煙の歴史とこれからのポイントを村田先生から講演頂きました。
禁煙は、社長のトップダウンで決まる、と思っていました。
しかし、それだけでは上手くいかないことが多くの産業医が感じていることだと思います。
喫煙者と非喫煙者の間の人間関係の崩壊などが多く語られてきました。
今回のシンポジウムで大きなアイディアを頂くことができました。
社員全員で話し合いのもと、禁煙に向けての方針を定めそれを実行していく、というアイディアです。
社長の意思と全員での話し合い、納得の上で禁煙に取り組む、このステップが成功の秘訣のようです。
グローバルダイニングは銀座、六本木にも店舗があるにもかかわらず、禁煙として成功しているのは
それ相当の努力が要るということでしたが、それぞれの企業がそれ相当の努力と工夫をしていけば東京オリンピックまでには飲食業界をはじめとして、一般企業も禁煙がかなり進むのではないか?
と大いに期待を抱かせてくれた学会でした。
大きな会社では、部署ごとに話し合い禁煙、喫煙を選んでもらって徐々に禁煙を進めていくという方法もあるのではないか?という提案もありました。
禁煙、喫煙でどちらが部署が効率、メンタル、などの面で良い結果がでるかなどという分析も面白いだろうとおもった次第です。
子供のいるお母さんの世代は完全禁煙の飲食店を探しているようです。
私の良くいく千駄木の居酒屋も最近禁煙にしたところ、一気に女性客でうまってしまい、何やら行きづらくなるほどの盛況でした。
やはり、時代は変わってきていると実感します。
貴重なお話を聞くことができた土曜日の午後でした。