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インフルエンザワクチン 2022

今年のインフルエンザワクチンはどうなっているのか、現在分かる範囲でお話をしてみましょう。

南半球でインフルエンザが流行しているという話をご存じの方も多いとおもいます。だから今年は日本でもインフルエンザが流行るという話が聞かれます。

「去年も同じことを言ってたんじゃないの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。実のところ私もそう思います。では、インフルエンザワクチンは打たなくてもよいのでは?ということになると少し話は違ってくるかもしれません。新型コロナはワクチンを既に4回接種されている方も多い状況でこれ以上ワクチンを打ちたくないと思われる方も多いでしょう。

いろいろな感染症が流行して、それぞれのワクチンが開発実用化されています。

感染症に対して有効な武器があるのであればそれを有効に使用して被害を最小限にとどめるという考え方が大切だと思います。また、ワクチンは自分の為だけではなく社会全体で病気の流行を抑制しようという意味合いも大きいということを認識して頂ければと思います。毎年インフルエンザワクチンを接種するということはそのような意味があるためとご理解下さい。

今シーズンのインフルエンザワクチンの有効性は?


WHOはA型2種類とB型2種類のウィルス双方に有効なワクチン(4価ワクチン)接種を推奨しています。日本でも2015/2016シーズンから3価から4価のワクチンを使用するようになっています。

国立感染症研究所でワクチン株を検討し、ワクチンメーカーで生産量の評価が行われ、厚労省で最終決定がされます。ここで予想されたウィルス株と実際に流行するウィルス株が同一なら効果は抜群になります。予想がまったく外れたら、期待された効果は得られないということになります。

高齢者については発病を34~55%阻止し、死亡は82%阻止するとされています。(厚労省「インフルエンザQ&A]) 乳幼児では20~60%の発病防止効果があったと報告されています。このように一定の重症化や死亡の予防効果があるので接種しないよりは接種した方が良いと思われます。

ワクチンの効果はどれくらい持続するの?


およそ5か月と言われています。インフルエンザのウィルス株は毎年変わるのでワクチンは毎年接種した方が良いです。

また前年度に接種していてもその効果は5か月前後なので翌年の流行シーズンまでは抗体価は減少しており効果は望めません。

日本でのインフルエンザ流行は通常、1月上旬から3月上旬であるのでワクチン接種時期は10月~12月中旬が理想的と思います。

他のウィルス感染症に罹患したときはいつ接種すればいいの?


帯状疱疹、おたふくかぜ、麻しん、等のウィルス性疾患に罹患した場合はそれらが回復して2週間後以降に接種する方が効果を期待できます。
これはウィルス性疾患に罹患するとしばらくは免疫能が低下するためです。免疫能が低下するとせっかくワクチンを接種しても十分な抗体産生を期待できないのです。

当院では10月から接種を開始する予定です。HPで予約ができますので早めの予約をお願いします。

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