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関節リウマチ治療におけるメトトレキサートについて

メトトレキサート(MTX,リウマトレックス)の使用法に関して
22年9月21日、リウマチ学会から以下のガイドラインが発表されました。

新しく明記されたのは
MTXは場合によっては第一選択薬としてよいこと。
用量が今までの8mgから、16mgまで増量になったということです。

リウマチの治療の選択肢が広くなったというのは喜ばしいことだと思います。
このような形になるまでには多く先生方、患者さん、製薬会社の方、の努力があったはずです。
そのような方がたに感謝したいと思います。

以下、冒頭の辺りをご紹介します。

詳細は、リウマチ学会のHPに掲載されています。

1)適応
他の低分子経口抗リウマチ薬(低分子DMARDs)の通常量を2-3ヶ月以上継続投与して
も、治療目標に達しないRA患者が適応であるが、予後不良と思われる患者では、リ
スク・ベネフィットバランスに鑑みて、MTXを第1選択薬として考慮しても良い。
2)禁忌・慎重投与
妊婦、本剤成分に対する過敏症、胸・腹水を認める患者や、重大な感染症や血液・
リンパ系・肝・腎・呼吸器障害を有する患者は投与禁忌である。軽度の臓器障害を
有する患者や、高齢者、低アルブミン血症を認める患者には、特に慎重に経過観察
しながら投与する。
3)用法・用量
①MTX は原則、1 週間当たり6mg で経口投与開始する。開始時投与量は副作用
危険因子や疾患活動性,予後不良因子を考慮して,適宜増減するMTX 治療開始後、
4~8 週間経過しても効果が不十分であれば増量する。忍容性に問題なければ承認
用量の最大8mg/週までは増量する。効果が不十分であれば、16mg/週まで
漸増することにより、RA に対する有効性はさらに向上する。
②1 週間あたりのMTX 投与量を1 回または2~3回に分割して,12 時間間隔で
1~2日間かけて経口投与する。 1週間当たりの全量を1 回投与することも可能
であるが、8mg/週を超えて投与する時は、分割投与が望ましい。
③他の低分子DMARDs や生物学的製剤と併用して使用する際、MTX の用量は、
MTX 単剤治療の場合と同量使用できる。

(リウマチ学会HPより引用)

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