関節痛と低気圧
- リウマチ
先日、リウマチの患者さんから
「私、ゲリラ豪雨とか来るのが分かるんです」
「予報でもできないかしら?」
冗談半分の話は更に進み
「リウマチの患者さんでグループを作って雨の予報を出すというのは面白いかもしれませんねー」
「天気予報サービスをしている会社に売れないかしら?」 「私の予測はかなり当たるんです」
低気圧が近づくとリウマチ患者さんの関節痛がひどくなるのは良く知られたことですが、医学雑誌に載っているのかどうかを確かめました。
やはりありました。
「気圧の変動が関節リウマチの自律神経に及ぼす影響」
という文献です。
いろいろと難しい観察結果が載っていますが、まとめると
「リウマチでは気圧の変動と伴に自律神経が変動している。すなわち、リウマチでは低気圧では副交感神経優位、高気圧では交感神経優位の状態になっているらしい」
ただ、気候とリウマチ症状の変動についてはその機序がほとんと解明されていない、
ということでした。
その方は最後に
「病気というネガティブな面ばかりでなく、病気であるポジティブな面で貢献できないかしら」
良い話を聞かせていただきました。