癜風(でんぷう)
- 皮膚の話 皮膚科
高温多湿の夏や、普段から運動をしている方、汗をかきやすい方の中で、胸や腹、背中に薄い赤色、茶色、あるいは白色の斑点がみられたことはありますか?
これは、皮膚に常在するマラセチア菌による真菌感染症で、癜風と言われる皮膚病です。
一般に良く見られる皮膚の病気で、痒みを伴う場合もありますが、多くは無症状です。
表皮(皮膚の最も外側の層)に発生する真菌感染症で、鱗屑(りんせつ)を伴う変色した斑が出現します。
この斑は日焼けすることがないため、夏に周囲の皮膚が日焼けすると、その部分が目立つ場合があります。
癜風は、他の細菌あるいは真菌感染症と違い、健康で若い人に多く見られ、他人に感染する事はほとんど無いと言われています。
皮膚科を受診すれば、顕微鏡検査で診断でき、そこで処方される抗真菌外用剤にて治癒する良性の皮膚病です。
ただし、ライフスタイルや肌の体質によっては1年以内に6割くらいの人が再発すると言われます。
再発を防ぐには、シャワー等のスキンケアや、抗真菌剤の外用剤の治療を継続することが大切です。
感染部位の皮膚が元の色に戻るまでに数カ月から数年かかることがあります。
もしかして?と思った方は、ぜひ当院皮膚科にご相談下さい。
皮膚のお悩みを解決し、快適な夏を過ごして行きましょう。